加藤みゆき ピアニスト
公民館などでの大人の為の単発ー10回程度のコンサート形式講座 企画トップへ
夜、都心やちょっと遠くまでコンサートを聴くのに出かけるのは大変になってくるような方々、また、クラシック音楽を聴いてみたいとは思うけれど、コンサートホールに足を運ぶのは敷居が高い。 このようなご意見をよく耳にした。
イギリスでは、各市町村のコンサートホールも、公民館なようなところにグランドピアノがあることも、ほとんどない。
日本で、公民館のような地域の方々に親しみのある場所にグランドピアノが置かれていることが非常に多く、しかしながら、コーラスの練習など以外にほとんどコンサートにピアノが使われていない、という現実も知った。
私からすると非常に勿体ない、そして寂しく思った。
よって、難しい言葉ではなく曲の説明をしながらの、親しみのある場所でのコンサート形式講座を開催するのはいかがでしょうか。
私自身が会場を借りても人は来ません。
公共の場所が主催して下さることにより、いらっしゃる方もいると思います。
どこかで聴いたことがある曲、そうでない曲。 クラシックの壁を少しでも低くしていただけたらという思いです。
有名曲から一歩進んでみたいような方、クラシック音楽には興味があるけれど、よくわからない、という方に少しでも親しみを持って頂けたら。
以下に講座案を10個記します。
この中から一つ、または複数での講座が可能です。
そして、今度は市町村のホールでクラシック音楽のコンサートがある際に足を運んでみようと思われる方が増えたら、それがこの企画の目指すところです。
バッハからスタート :
まずは、鍵盤楽器の流れを作ったバッハの曲。 そして時代を追いながらモーツアルト、ベートーヴェン、ショパン、最後は現代の作曲家まで、耳馴染みのある物、そうでないもので構成するプログラム
同じタイトルの曲を複数の作曲家で ① ワルツ:
同じタイトルの曲を複数の作曲家が作曲しているものです。 その中からとりわけ多いと思われるワルツ(円舞曲)を集めました。 ショパン、ブラームス、チャイコフスキー、ラフマニノフ、 その他の作曲家
同じタイトルの曲を複数の作曲家で ② ノクターンと夜の曲:
ノクターン(夜想曲)。 シニア世代ですと、映画『愛情物語』に出てくるショパンの作品9-2のノクターンを思い浮かべる方も多いかと思います。 ですが、これも数多くの作曲家が残しています。 ショパンの20を超えるノクターンの数曲、そして、他の作曲家のノクターンでのプログラム。 ショパン、ビゼー、ドビュッシーなど
同じタイトルの曲を複数の作曲家で ③ 幻想曲
幻想曲(ファンタジー)。 こちらもバッハの時代から使われてきているタイトルです。 幻想という言葉から何を思い浮かべるのか。 その魅力に迫ります。
ヘンデル、ベートーヴェン(月光ソナタ)、シューベルトなど
同じタイトルの曲を複数の作曲家で ④ ソナタ
義務教育期間中に耳にしたことがあるであろう、ソナタ、というタイトル。 バッハのバロック時代から近代まで様々なソナタが書かれてきました。 漠然としたタイトルのソナタから何を聴くのか。 大曲もありますが、そんな中からどこかで耳にしたことがあるようなものからそうでないものまで取り上げます。
舞踏への勧誘:
ヨーロッパの結婚式では踊ることは欠かせません。 日本でも私は幼少の頃から盆踊りの大ファン。 だからこそ、各国で書かれた踊りの曲というのに魅力を感じます。 ポルカ、マズルカ、タランテラ、そしてその国のリズムを活かしたような踊りの曲。 ウェーバーの舞踏への勧誘から始まって、踊りの曲を
水の流れ:
1800年代以降、音楽家たちは、自然を題材にした曲も作ってきました。 その中でも魅了してきたのが水。 それは、川、海、湖、雨、色々な種類の水。
各作曲家がどのように水の音をピアノで表わしているのか。 また舟歌というタイトルで複数の作曲家が残している曲を弾き比べて、そのおもしろさに迫ります。
Songs Without Words(無言歌):
人間、誰もが一度は歌ったことがあると思う。 他のジャンルと違ってクラシック音楽が難しく思われるのは、歌詞が無くて音だけだから、という声も耳にする。
打楽器に分類されるピアノで歌う曲を奏でる。 メンデルスゾーンの無言歌集は知られていますが、他にも歌曲をピアノ編曲したようなものでのプログラム。 歌う指、と賞されることが多かった私ならではのプログラム。
愛する気持ちを:
クラシック音楽=真面目、と思われがちです。何が真面目なのかはわかりませんが、作曲家たちも恋をし、その思いを曲につづってきました。 また、自分の子供に対する愛情であったり、祖国への愛情。 また、恋に関する詩につけた曲。 きっと語られる言葉よりも素直な気持ちを曲に閉じ込めているのではと思うのです。
ピアノ曲で踊る:
バレエ、と聴いて何を思い浮かべるでしょうか? 白鳥の湖、くるみ割り人形のようなバレエの為に書かれた作品がいくつかあります。 ですが、サンサーンスの『動物の謝肉祭』より『白鳥』をもちいた、『瀕死の白鳥』を始め、多くのバレエの為に書かれたわけではない曲でバレエが振付され、世界で(日本はほとんどありませんが)踊られてきています。 そんな、驚くかもしれないようなピアノ曲を使ったバレエ作品をご紹介します。 バレエの衣装デザイナーになる為に渡英し、進路変更。 しかし、ロンドンでバレエをたくさん観て来た私ならではのプログラムです。 ショパン、リスト、チャイコフスキー、その他の作曲家の曲。